SoftBank ウインターカップ2023 第76回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

お預けとなったクリスマスゲーム~日本航空 北海道#6 庵原有紗選手~ 【SoftBank ウインターカップ2023 現地レポート②】

2023年12月23日

「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会(以下、SoftBank ウインターカップ2023)」1日目。女子の初出場同士の対戦は県立下妻第一(茨城①)がSoftBank ウインターカップ2023にて初勝利を挙げました。創部9ヶ月、“1年生軍団”としてSoftBank ウインターカップ2023に臨んだ日本航空北海道(北海道②)でしたが、その初勝利は来年以降に持ち越されることとなりました。

 今夏、地元・北海道でおこなわれたインターハイでは、同じく1年生だけで3回戦まで進出しています。否が応でも注目も集まります。そうした期待をどこかで背負っていたのかもしれません。しかし相手は3年生を中心としたチームです。そう簡単に夏のようにはいきませんでした。「インターハイに比べて、相手チームとしてもどんどんレベルアップしてきていたと思いますし、気持ちの面でも3年生なので『最後の大会をやりきろう』という気持ちがあったと思います」

 そう振り返るのは、日本航空北海道#6 庵原有紗選手です。ドイツ人の父を持ち、高校進学まではドイツで暮らしていた180センチのパワーフォワードです。パワーフォワードといっても、まだまだ身体的には発展途上。マッチアップした下妻第一#10 清水瑠奈選手のパワフルなプレーに圧倒され、体力的にも削られていきます。得意とするシュートは徐々に精度を欠き始め、それでも攻守で走り抜き、リバウンドにも飛び続けました。40分フル出場で15得点・6リバウンド。来年以降も楽しみな選手のひとりです。「(2年生になる)来年以降も、3年生チームに気持ちで負けないように、またフィジカルも強くして、強度の高いディフェンス、リバウンドにももっと絡めるゲームができるようにしたいです」

 昨年まではこの時期、ドイツでクリスマスシーズンを楽しんでいました。それが1年後には、東京体育館でバスケットボール。「クリスマスシーズンにバスケットをするのは初めてです。でも今はバスケットが一番大事。試合に集中して、クリスマスは後回しだと思っていました」クリスマス当日は、今年もそれを楽しめることになりましたが、今の庵原選手にとってはけっして本意ではないでしょう。「来年もインターハイとSoftBank ウインターカップに出場して、そこでも結果を残せるように一つひとつ戦って、勝ち上がっていきたいです」

 来年はクリスマスゲームを。濃密だった2023年をさらに濃く上書きするためにも、庵原選手と、日本航空 北海道のこれからにも注目したいところです。

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