SoftBank ウインターカップ2023 第76回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

初出場の石川が全国の厳しさを感じながらも初勝利【SoftBank ウインターカップ2023 現地レポート③】

2023年12月23日

「疲れました。3年生一人しかいない若いチームなので何が起きるか…。何でも起きますね」沖縄県の代表で全国大会初出場となった石川の崎浜秀勝コーチは、苦笑いを浮かべながら試合を振りかえりました。

 12月23日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会(以下、SoftBank ウインターカップ2023)」が開幕。初日の女子1回戦に登城した石川は、済美(愛媛)と対戦しました。

 試合は序盤から接戦。互いに点を取り合う中、第1クォーターは24ー24の同点で終えました。しかし、第2クォーターに入ると#11 城間瑠華や#17 桃宇芹奈らの得点で石川が10点リード。このまま点差を広げるかに思われました。だが、「相手の方が3年生多いこともあって、相手の迫力や負けたくないという気持ちに対して追いつかれてしまいました」と、その後は追い上げに遭い、再び引き離した第3クォーターでも点差を詰められました。それでも#12 﨑原心美の要所でのシュートもあり、悪い流れを食いとどめた石川が最後は92ー87で辛くも勝利しました。

 「前からプレスをかけていくのがモットー。ターンオーバーを誘いながらオフェンスへとつなげていきたいと思っていましたが、なかなか相手の運動量が勝っていて」と、語った崎浜コーチ。1、2年生が主体のチームについて「課題だらけですので、SoftBank ウインターカップ2023に出られただけでも感謝して、日々の練習からまた一つずつ伸ばしていきたいなと思います」と、語りました。

 その若いチームにおいて唯一3年生として出場しているのが崎原選手です。同級生の3人は引退したものの、「小学校の頃から全国の舞台にあこがれていました。ずっと全国に行きたいと思っていたから(高校も)崎濱先生の元に行きましたし、インターハイの県予選を負けた後も、もう一回頑張って全国を目指したいと思いました」という理由でチームに残りました。

 そして念願の全国の舞台に足を踏み入れ、うれしい初勝利も挙げました。しかし、「うれしかったです」という反面、「自分が見ていたよりも厳しい戦いで、緊張もするけれど、その中でしっかり自分たちがやってきたことを表現していかないと勝てないということが分かりました」と、冷静に語りました。

 24日の2回戦では、全国優勝経験もある岐阜女子(岐阜)と対戦予定です。「チームのモットーであるディフェンスで今日は少し不安定な部分があったので、しっかりチームでミーティングして、明日はそこを安定させて、ディフェンスからやっていきたいです」と、崎原は抱負を語りました。

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