SoftBank ウインターカップ2023 第76回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

こぼれ落ちたメインコートへの思い~大阪薫英女学院#5 島袋椛~【SoftBank ウインターカップ2023 現地レポート⑪】

2023年12月26日

 1年生のときに経験したSoftBank ウインターカップ2021のメインコート。煌びやかな舞台にまた立ちたい。立って、今度こそファイナルでプレーしたい。その思いは誰よりも強かったはずです。実際にそれはすぐ目の前にまで迫っていました。その手につかめそうでした。しかし残り4秒、相手のシュートが決まって、それは手からこぼれ落ちていきました。

 「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会(以下、ウインターカップ2023)」の女子準々決勝。今夏のインターハイで3位の大阪薫英女学院(大阪①)は、前回大会3位の東海大学付属福岡(福岡①)と対戦し、63-65で敗れました。

 大阪薫英女学院の#5 島袋椛選手がゲームを振り返ります。
「自分のところでミスがあったり、最後の場面(同点で迎えた大阪薫英女学院の攻撃の場面)でも、リバウンドを取った後にしっかり止まってシュートを打ち切れれば、結果は違うものになったと思います」

 東海大学付属福岡には188センチのセンター、#20 チャラウ アミ選手がいます。マッチアップする#5 島袋選手は175センチ。13センチの差はありますが、同じく高身長の留学生がいるチームとも過去多く対戦をしています。#5島袋選手も「やりにくさはありませんでした」と言います。

 「ただ、今日のゲームで留学生の攻め方に対応しきれていたかといえば、対応しきれていませんでした。やられてはいけないところでやられてしまったり、ファウルをうまく使うこともできていませんでした。そういう意味でも、これまでやってきたことが出し切れたかといえば、もっとできたことはあったと思います」

 島袋選手は、全国でも強豪校のひとつである大阪薫英女学院で、1年生のときからスタメンとして起用されてきた選手です。1年生のときはウインターカップのメインコートにも立っています。前回大会ではそれが叶わなかっただけに、高校生活最後のSoftBank ウインターカップ2023に賭ける思いは、誰よりも強かったと言えます。

 「ゲームを楽しむという意味では、自分がいままでで一番ゲームの経験をしてきたので、最後まで声を掛け続けようと思っていたし、実際に嫌なムードに飲み込まれていたわけではありません。ただそこでプレーで引っ張ることが、1年生のときからゲーム出ている自分の責任だと思います。その責任を最後に取れませんでした」

 もう一度メインコートに立ちたいという思いは叶いませんでした。しかし彼女のバスケットボールが終わったわけではありません。

 「大学で日本一を目指して頑張ります」メインコートに届かなかった思いが、島袋選手をさらに強くしていくことでしょう。

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